晩秋の椿大神社へバスに乗ってゆく
2025年10月下旬、椿大神社へ参拝してきました。この夏、神棚をいただきに訪れて以来の参拝です。あれから気温も下がり、秋の香りがし始めた頃の境内を楽しみにやってまいりました。
今回は初めてバスに乗って行ってみたのでその様子を話しようと思います。
近鉄四日市駅から(JR四日市駅からも)は椿大神社行きのバスが出ていて片道1時間で着きます。
他にも近鉄平田駅から出ているコミュニティバスでも行くことができるようです。こちらも乗車時間1時間ほどらしいです。
今回は近鉄四日市駅からバスに乗ることにしました。1番商店街前に椿大神社行きのバスが停まりますが、道路の改装工事中で、バス乗り場が移動していたので少し迷いました。
電話で係の方に尋ねながら探し、なんとか間に合いました。
朝の9時過ぎだったと思いますが、結構乗客がいましたね。バスは四日市の中心街を抜けて田園風景を走っていきます。この車窓から見える風景もバス旅の醍醐味です。
今回の参拝の目的は境内の摂社・末社をゆっくりと巡ること。
四日市を出てちょうど1時間ほどで終点の椿大神社に到着。乗客は4-5人ほどでした。
帰りのバスの時間を確認すると2時間弱ありました。それぐらいあればゆっくりと境内をまわることができると思います。

御船磐座から溢れる神域のエネルギー
鳥居をくぐり参道を進むと左手にある、御船磐座(みふねのいわくら)。
この地に天孫瓊々杵尊(ににぎのみこと)一行の御船が到着したとされる神代の神跡。
ここから猿田彦大神が道案内をしたとされる場所で、磐座が残る神社発祥の場所とされています。古代の信仰の証である磐座を眺めながら想いを馳せます。

背の小さな鳥居をくぐるとその一帯、空気が変わります。言葉を発するのもおこがましい神様の空間。静寂でありながらここからは神域たるエネルギーが溢れている気がします。何も語らないけど、それが答えなんだと言わんばかりに感じるものがあります。ここにいると古代からの信仰の本質・深みが色褪せることなくそのまま心にストンと落ちてくるような気がします。あぁ、今感じているこの感覚が神様と繋がっている状態なんだ、と言わんばかりに説得力のある場所だと思います。ここ間違いなくパワースポットです。
目に映るもの、耳に聞こえるもの、肌に感じるもの、全ての感覚を研ぎ澄ませるように拝礼しました。
本殿・別宮を参拝
その後、参道を進み本殿へ。猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)様に日々の感謝と努力の報告をしました。その後に椿岸神社へも参拝。天之鈿女命(あめのうずめのみこと)様にも感謝と努力の報告をさせていただきます。
別宮の椿岸神社は朱色を基調としたお社で、本当に美しい造りをしています。初めて訪れた時はパァーと心が洗われるような気持ちになりました。来るたびにその時の感覚が甦ってきて、初心を思い出し、やる気がみなぎってきます。
ちょうど神前挙式をやっていていつも以上に華やかな雰囲気に溢れていました。とてもいいタイミングで参拝させていただきました。
そして椿大神社の横にあるかなえ滝へと進みます。ここも人気のパワースポットになっています。

かなえ滝の写真をスマホの待受画面にしておくと願いが叶うなどと言われています。
末社を参拝
鈴松庵を横目に松下幸之助社へと足を運びます。この辺りまで来ると参拝客も少なくなるので立ち止まったりしてゆっくりと境内の自然を感じながらまわることができます。
椿自彊館では弓道の練習をしている姿が見えました。ぼんやりと眺めていてその所作とか佇まいに心揺れ動くものがありました。
弓道ではないにせよ、所作とか心の在り方とかを学びたい、精錬させたいと感じます。土曜日の午前中から素敵な時間の過ごし方ができてうらやましいです。
そんな風なことを感じながら、弓道場の手前にある行満堂神霊殿へ入ります。
ここには猿田彦大神の神裔である行満堂大明神が祀られています。こちらは修験道の開祖とされる神様で、役行者を導いたといわれています。入道ヶ岳の山岳信仰や仏教との結びつきを強く感じさせる御堂でした。
あっているかは分かりませんが、正座のままで二礼二拍手一礼にて拝礼させていただきました。
いつか入道ヶ岳を登り奥宮まで参拝しようと思いますが、ひとまずこちらで修験道の神様に挨拶させていただきました。
境内を巡る
それにしても、時間をかけて境内を周っているとだんだんと心が穏やかになってきます。
社だけでなくふと見上げた木や、風に揺れる枝の様子など、心地よく感じる場所を求めて散策します。

池の鯉の顔が面白かったので撮ってみました。なんかこっちを見てますね。

完全にこっち見てます。

ここの社叢の雰囲気が良かったです。静かな空間の中、森の声が降り注いでくるような儚いけど確かなエネルギーを感じました。灯籠に蜘蛛の巣が張ってあったので手で払ってあげました。
参道の脇から少し入ったところに椿延命地蔵尊というのがありました。神社の境内で地蔵菩薩は少し珍しい気もしたので足を止めて見ていました。調べると平安後期の作といわれる地蔵尊が奉斎されている、とあります。
平安時代のものが今こうして目の前にあるということが信じられないですよ。人の営みというのは凄いです。
古くから連綿と続く信仰の重み、自然のありがたさ、祖先への感謝の思いが溢れてきます。しっかりと手を合わせていただきました。
目を開けると左手に神前挙式を終えて参道を降っていく花嫁さんの列が見えました。おめでたい日に参拝ができてこちらまで幸せになりました。
参拝を終えて
一通り参拝を終えて、社務所で神具やらお守りやら見て、今日は祝詞書をいただいてきました。
その後、椿会館や参道にあるお店でお土産を買っていると、ちょうどいい時間になり帰りのバスがやってきました。
バスに乗り込むと朝と同じ参拝客の方々がいて、なんとなく車内がいいエネルギーに包まれたような感じでした。しばらくその和やかな雰囲気を味わいながら、鈴鹿山脈が遠くなっていくのを眺めて余韻に浸っていました。


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