晩夏の多度山を眺めながら
暦の上では晩夏とされる八月後半。照りつく太陽と気持ちの良い青空のなかロードバイクに乗って多度大社へ向かいます。天気の良い日のサイクリングは季節問わずに気持ちいいですね。とはいえ近年の猛暑は体力を奪われるのであまり長時間は乗れません。
養老鉄道線沿いに自転車を漕ぎながら多度駅の方へ向かいます。線路沿いの景色は素朴な雰囲気があって走っていて楽しいです。道中にもいくつかの神社仏閣があり、美しく味わいのある雰囲気がありました。
段々と多度山が近くになってくると、大きな鳥居が現れました。そこを超えて頑張ってもう一踏ん張り、坂を上がっていくとようやく多度大社へたどり着くことができました。
本宮 多度神社について
本宮の多度神社の御祭神は天津彦根命(あまつひこねのみこと)、古事記に出てくる神様です。
高天原にある天の安河にて、天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)と建速須佐之男命(すさのおのみこと)の誓約(うけい)の際に生まれた五柱の男神の一柱です。天照大御神の勾玉から生まれた皇大御神の御子神。そのため、多度大社は別名「北伊勢大神宮」とも呼ばれています。
他にも、伊勢國一宮神社として名前が挙がることもあります。いずれにしても大変格式の高い、歴史の古い神社ということになります。
上げ馬神事で有名な多度大社ですが、この日は神馬はいませんでした。というより人もほとんどおらず、目についたのは車のお祓いをしていた一組のみで、他に参拝客はいませんでした。
そこから本宮までは参拝客の姿を見ることはなく、ひとりだけで参拝をすることができました。
神様と自然のエネルギーを思う存分に堪能しながらゆっくりと散策させていただきました。
摂社 美御前社
途中左手にある摂社の美御前社(うつくしごぜんしゃ)、耳・鼻・口の病気や女性特有の病に御加護をいただける神社とありますが、美しくなりたいと祈願に来る方もおられると思います。
なぜなら御祭神の市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)は、色々な神社で美の神様として祀られているからです。
市杵島姫命もまた誓約(うけい)の際に、建速須佐之男命の剣から生まれた三柱の女神の一柱です。神社によってはインドの神様である弁財天と同一神とされることもあり、美や芸術にご利益のある神様であったりもします。
本宮の後ろの滝から見えたもの
本宮の後ろを流れる滝。ここが不思議なエネルギー、空気を感じる場所でした。
本宮・別宮に架かる橋の上からその奥の滝をボォーッと眺めていますと、なんとなく滝の中央に揺らめくものが視えてきたんです。
それが目の錯覚か、神様に近い存在なのかは分からない。でも見ているほど心安まってくる。
感覚を研ぎ澄ませていると、羽衣をまとった精霊のように視えてきました。
誰も参拝客がいない状況だったので、さらに数分間瞑想に近い状態で佇んでいました。
そろそろ戻ろうかなと思ったら、下の方からゾロゾロと参拝客がやってきました。
もう少し味わっていたい気持ちもありましたが、名残り惜しむようにその場を後にしました。
タイミング含めてやっぱり神様に招かれたのかなと思いました。
神様の遣いが現れる
帰り道に御手洗場と呼ばれる清流のそばで、腰を落ち着けて先ほどの余韻に浸っていました。
すると川上から綺麗な模様の蛇がゆっくりと泳いできたんです。一瞬ビクッとしましたが、綺麗な蛇だったのでじっと見ていました。
そのまま通り過ぎていくかなぁと思っていたら、なんとすぐ目の前の岩の上で日光浴をしだしたんです。
水面から頭を出した岩の上で気持ちよさそうに舌を出しながらとどまっていました。
これもまた神様からのご褒美だと思って、そこでまた数分間何も考えずにボォーとしていました。
しばらくすると先ほどの参拝客が御手洗場までやってきて空気がにぎやかになりました。
子供連れだったので、びっくりしないようにそこに蛇がいるよと言ってあげようと思いましたが、それよりも先に蛇は隠れるように奥の木々の中へとゆっくり消えていきました。
参拝を終えて
参拝を終えて、駐車場へ戻ると、近くに和菓子屋さんがあるのに気づきました。名物クリーム大福とのぼりがありました。速攻でお店の中へと入り、大福とアイス饅頭を買いました。
自転車でここまで来たことを話したら多めに保冷剤も入れてくださいました。
クリーム大福めちゃくちゃ美味しかったです、生地がふわふわ、びっくりするぐらいとろけて最高でした。参拝時には絶対買った方がいいと思います。


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