【宇宙と繋がる霊峰】音楽の神様を求めて天河大辨財天社へ

天河神社鳥居 スピリチュアル

天河大辨財天社

奈良県の吉野にあります大峯本宮天河大辨財天社。ここには水の神様、音楽の神様、そして財運の神様として神徳のある弁財天さまが祀られています。
弁財天さまは、元々はヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーのことを指します。
インドから海を渡り日本に伝わっていった際に、七福神でお馴染みの弁財天さまとなり全国に広まっていきました。
その中で日本古来の神道とも習合しながら現在の信仰の形が作られてきたのでしょう。

ここ天河大辨財天社でも、御祭神である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)さまと弁財天さまが同一神として信仰されています。

天河大辨財天社の草創は飛鳥時代、修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)によって天川が開山されたことから始まります。修行の末に大峯蔵王権現(おおみねざおうごんげん)を感得され、大峰山の最高峰弥山(みせん)の鎮守として祀られたのが天河大辨財天の創まりです。
さらにあの弘法大師も高野山の開山に先立って修行をされた場所になります。

思い立ったが吉日で参詣を決める

実を言うと、当初は天河神社へ参拝する計画はなく、連休を利用して京都観光と関西万博へ行くつもりでした。京都は1人で観光して、その翌日に大阪で友人と合流して万博へ行く予定でした。
数ヶ月前から大阪のホテルも予約していたのですが、肝心の万博の入場予約をしてなくて、ずっと放置していました。
気づいた頃に慌てて入場予約を申し込んだのですが、お昼からしか入場できなくなっていました。
夜は他に予定があったので、万博に4時間弱しか滞在できないことが分かり、諦めることにしました。それで他に近郊で遊べるところを探していました。

そんな時に友人から「奈良に音楽の神様がいるって聞いたことがある、ちょっと興味あるかも」と言われました。
奈良の山奥に天河神社があることは知っていたのですが、神社にあまり興味のない友人からその天河神社の話が出てきたのが意外でした。
友人の音楽仲間から聞いたのだそうです。ネットの情報だけではなく実際に音楽・芸能関係の人には人気のある神社のようです。

改めて天河神社について調べてみると、インドの神様弁財天さまと習合していること、辺りは南朝と深く関わりのある場所であったこと、神社の宮司さんが宇宙との繋がりについて話をされてるなど、霊性・歴史・宇宙と好奇心をくすぐるワードがたくさん出てきます。
いいですね、スピリチュアルでファンタジーな雰囲気が漂ってきます。
特に音楽にまつわる神様がいらっしゃって、その神恩を求めて多くの方が訪れる神社ということでとても興味が湧いてきました。
前々からいつかは行ってみたいと思っていたのですが、よもやまさか友人から天河神社の話題が出たものですから、無性にここへ行きたくなってきました。
いやこれは行くべきだ、これは今招かれている、とビビビと感じました。
そうして当初の計画の破綻と心境の変化もあり急遽予定を変更し天河神社へ参詣することになりました。

しっかりと参詣計画を立てることをオススメします

それで、またアクセス方法を調べていると、かなり山奥にあり車か電車・バスを乗り継いで行くしかないようです。
どの交通手段を使っても片道数時間かかり、参拝するとなると1日がかりになります。
友人にも相談したところ、そこまでして行かなくてもいいかな、とのこと。
結局、友人とは奈良市周辺の観光をすることになり、その前日に前乗りして1人で天河神社に行くことにしました。

交通手段は電車とバスにしました。今回は週末の金土日の旅ということもあって、
近鉄の『週末フリーパス』を使うことにしました。この切符とてもお得なんです。
5,000円で土日を含む連続3日間、近鉄全線乗り放題というものです。
金土日、もしくは土日月の3日間で近鉄沿線を旅行する場合はおすすめです。
翌日も奈良を観光するつもりだったので、これを利用して奈良を旅することにしました。

神社の最寄駅は近鉄吉野線の下市口駅。ここから奈良交通のバスに乗り換えて1時間ほどの場所にあります。
調べると行きも帰りもバスの本数が少ないので、注意が必要です。しっかり計画を立てていかないと、最悪帰って来れなくなる可能性もあります。
天河大弁財天社前に停まるバスの本数が特に少なくて、朝9時前に下市口から発車する便を逃すと次来るのが13時過ぎです。
僕は名古屋方面からの始発の特急で向かうつもりでしたが、それでも天河神社に停まる便には間に合いません。
なので、9時過ぎに発車する洞川温泉行きに乗り、途中の天川川合で降りることにしました。
そこから天河神社まで歩いて徒歩約30分とあります。※実際歩いてみると50分くらいかかりました。なんせ自然に目を奪われてしまうので、ついゆっくり歩きたくなります

今回は御祈祷もお願いをしたので、バスの出発時間と到着時間、滞在時間に余裕を持たせて、帰りのバス発車時刻もしっかりと計算して計画を立てました。

御祈祷は事前の予約が必要です。社務所に問い合わせたところ、御祈祷は朝から15時までで、12〜13時はやってないとのことです。僕は13時に予約しました。
朝9時過ぎのバスに乗って10時半頃に天川川合へ着き、そこから歩いて神社を目指し、お昼前には着くようにしました。13時から御祈祷を受けて、その後も周辺を少し散策して16時過ぎのバスに乗って帰る。こんな風な計画を立てました。

近鉄に乗り下市口駅を目指す

名古屋方面から始発の特急電車に乗り下市口駅を目指します。
数週間前から毎日、天川村の週間天気予報をチェックしていましたが、曇り時々雨といった予報が続いていました。当日の天気も御祈祷を受ける時間に降水確率90%となっていました。


住んでいる地域も薄暗い曇天でしたが、電車が発車した途端に大雨が降ってきました。雨に打たれるのはなんとか免れたものの天川村の天気が心配でした。
しばらく電車に乗っていると天候が回復。このまま天気が保つことを祈ります。

橿原神宮前駅で近鉄吉野線へ乗り換えます。30分くらい時間があったので、名物のお寿司を買っていただきました。

吉野線からは乗客も少なくなり、いよいよ観光気分に突入。車窓からの田園風景を楽しみながら30分ほど乗り下市口駅へ到着。時刻は朝9時です。
バスの乗り換えまで20分くらいしかないので電車の遅延を心配していましたが問題なく定刻に到着。

駅を降りると吉野の山々と青空がお出迎えしてくれました。晴れててよかったぁ!
バス停がすぐ見つかるかも不安でしたが何も心配ありませんでした。
駅を出て道を渡ってすぐのところにバス乗り場を発見。
道を渡り近づいていくと、案内係のおじいさんから声を掛けていただきました。
20分ほどでバスが来るので待合室で待っていてとのこと。近くを散策する余裕はなかったのでそのまま待合室へ。
利用するのは参拝客や洞川温泉の観光客が大半のようです。
待合室へ案内してくださった係のおじいさんもにこやかに挨拶してくれてとても印象に残っています。旅の始まりからとても良い気分でした。

奈良交通バスで天川川合まで向かいます

時間通りにバスがやってきて、案内係のおじいさんに見送られながら、我々乗客を乗せたバスは出発。

下市口駅を出たバスは温泉街を通り抜けた後、山の中へと入っていきます。
途中、蛇が谷という印象に残る停留所がありました。名前の通り、蛇のように曲がりくねった山道をバスに揺られ進んで行きます。蛇の道を通る、限りなく自然のままが残る山里です。
崖崩れなどで、通行止めになることもあるとか。こういったアクセスの悪さが呼ばれないと辿り着けない場所と言われる所以でしょうか。
電車・バス、道路状況、天候どれかひとつにでも問題があれば参拝は難しくなると思います。
車で行くにしても、この山道を蛇行していくのは大変だろうなと思いました。
安易にトンネルを掘ることはできないのかもしれません。よく奈良県は掘るとどこでも遺跡が出てくると言われますが、霊山や神々の宿る山々が多く信仰や自然崇拝の観点からも開発できないのかなぁ、と思いました。
そう感じさせるくらい圧倒的な自然が目の前にありました。
四方八方から体に注がれる陽の光、体を透化していくような自然の浄化のエネルギーを感じました。

天川川合から徒歩で神社を目指す

天川川合でバスを降りて、ここからは散策しながら天河神社へ向かいます。
車が行き交う道はできるだけ避けて、小道を選んで歩きました。
神様に会いにいく前に自然と同化するようなイメージをもって、体と心を浄化しながら御祈祷に臨もうと思いました。

道中でオニヤンマを発見。幼稚園がある近くだったと思います。オニヤンマを見るなんていつぶりだろうと興奮。オニヤンマと塩辛蜻蛉が折り重なるようにガードレールの上に止まっていましたよ。

他にも紋白蝶が至る所で飛んでいて見ているだけで童心に戻るようで、心が洗われました。

天川の渓谷を眺めていると日常を忘れるぐらい心がスッキリしてきました。
一切のストレスから解放されたような気持ちになり、ただただ自然を感じていました。
ただこの瞬間を楽しむことだけに没頭していました。
ふわぁと体も軽くなり、見るもの聞こるもの、触るもの全てから笑顔をもらえました。

ゆっくりと散策しながら1時間かけて神社に到着。いよいよです、楽しみにしていた境内へ。

鳥居をくぐり境内へ

鳥居をくぐって境内へ入った瞬間に明らかに空気が変わりました。
ズドンと地面に押されるような、まるで重力が増えたような感じがしました。
あるいはポワーンとほろ酔い気分のような、少し覚醒する感じ、首の後ろが開くような感覚です。
あれだけ自然のエネルギーを浴びながら歩いてきたのに、境内入って途端にいきなりきたのでびっくりです。
その感覚が起こったのが、ちょうどゼロ磁場と呼ばれる橋の上。
もう、すげぇと心の中で呟きながらニヤけ顔になってしまいました。

そこから手水舎で清めようと思ったら、
左の方から顔の真ん前にオニヤンマが飛んできて目と鼻の先で少しの間ホバリングをして右の方へ飛んで行きました。開始1分経たずに次々と魅せてくれます。

ご祈祷までは1時間少しあったので、境内を全部見て回ることにしました。
階段を登った先にある正宮の拝殿は薄暗い雰囲気でしたが、この感じがいいです。
秘境、宇宙、神社、仏教などさまざまなものを包括した故の静けさ、飾らなさを感じます。
それにしても山奥とは思えないほどちらほらと参拝客の方がおられました。
さすがですよね、こんな秘境まで参拝客が来るのですから。
古から連綿と続く信仰の歴史と神様の恩恵が紛うことなきものであることを感じます。

周囲も散策しつつ、小休憩

境内から少し離れた所の小高い丘の上にも神社がありました。人気のないところに社と代々の神職の方とお墓がありました。
近くには熊の目撃情報の看板が置いてありました。念のため熊よけの鈴とスプレーを持参していったのですが、そこら辺りは熊が出てきてもおかしくないと思いました。

ご祈祷の時間まで少しあったので、すぐ近くのカフェで休憩。

カキ氷とアイスコーヒーをいただきました。
山の上とはいえ残暑厳しい暑さの中を歩き回っていたのでしっかりと水分補給です。
カフェでくつろぎながら御祈祷の時間まで過ごします。
13時前になったので、社務所へ行き受付を済ませます。いよいよ楽しみにしていた御祈祷です。

【珍事?!】神様の遣いが現れ、御祈祷が始まる

小高い山の上にある拝殿と本殿。拝殿の中段からは本殿は天空に浮かぶように見えます。
その間を鳥が飛んでいく様子を見ながら御祈祷が始まるのを待っていました。
すると、どこからともなく鳩が二羽飛んできて本殿の柵に止まりました
まるで本殿を守る狛犬のように、柵の左右の端にそれぞれ止まっていたんです。
今日は色んな動物や虫が歓迎してくれいるなぁと思いながら、その鳩達に見惚れていました。
すると、二羽ともこちらの拝殿の中へ飛んできてお供物の前に止まったんです。
そしておもむろに神饌をつつきだしたんです。
一緒にご祈祷を待っていた女性は何度も足繁く参拝している様子でしたが、こんなことは初めてだと驚いていました。
僕的にもやっぱり動物が出てくると神様と繋がってる気持ちになることが多いので嬉しい気持ちでした。神饌をいただく神様の使いだったのかもしれません。
曇り時々雨の予報だったのですが、拝殿からは晴れ間がのぞき、陽の光が差し込んできました。
気持ちの良い風も吹いてきて神様からの最高のプレゼントでした。

そして、心身ともに完全に整った状態で御祈祷が始まります。
夢見心地とはこのことを言うんだろうと思います。
心が安まり、神様とのつながりを感じるひととき、その時の心情は言葉では表しきれないものがあります。
こうした御祈祷や日々の神事を大切に続けていくことでより深い境地へと辿り着いていくような感じがします。
最後には昇殿させていただき、本殿に近いところから玉串を捧げました。
そして木札と神饌と御神酒をいただきました。
あと授与品で神宝五十鈴というものがあります。これも事前に予約をしておいて、一緒にお祓いをしてもらい、御祈祷の後でいただきました。

降るとチリンチリンと音が鳴ります。音を聞くたびに天川の自然の風景、拝殿で嗅いだ風の匂いを思い出せそうです。
ネックレスのようにして身につけることもできそう。でも今のところ神棚に飾ってあります。

御祈祷を終えて

帰りのバスまで時間があったので、そこから少し離れた温泉へ入ってきました。
ゆっくりと温泉に浸かり汗を流して気分爽快。アイス食べてチルしながらバスの時間を待ちます。

帰りのバスでも不思議と眠くならず、名残惜しみながら天川の自然を目に焼き付けて帰りました。今度来れるのはいつだろうと、考えながら。
途中見かけた鳥居が印象的で、こんな山の中腹にも神社があるんだと思っていて気になっていました。後日夢の中でその鳥居に招かれる夢を見ましたが、それはまた別のお話。

下市口に着くと、朝見送ってくれた案内係のおじいさんが出迎えてくれました。
楽しい参拝になったこと、お礼を言って後にしました。
一点の曇りもなく気持ちのいい1日だったことを感謝して、夕暮れの下市口駅を発ちました。

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